実は、今回のマラソン大会。 練習ではもっと良い成績だったのに、なぜ本番は13位だったのか……その理由が後から発覚したんです。

それは、私の「良かれと思って」のミスでした。 いつも履いている靴が少し大きいのが気になって、当日の朝、サイズがぴったりのマジックテープ式の靴を履かせて送り出したんです。

ところが、後で撮った写真を見返していて、愕然としました。 次男の靴のマジックテープが、ベロンと剥がれていたんです。




おそらくスタート直後の混戦かどこかで外れてしまったのでしょう。 あのダッシュも、あの減速も。 ただのスタミナ切れじゃなかった。 パカパカと脱げそうになる靴を必死に足指で押さえながら、それでも「がんばれー!」という私たちの声が届くたびに、彼は痛さや走りにくさを堪えて猛ダッシュしていたんです。

その事実を知った瞬間、申し訳なさで胸が張り裂けそうになりました。 「可哀想なことをしちゃった、私のせいで……」と。

でも、それ以上に本人は—— 「悔しいけれど、最後まで走りきった」という誇らしい顔をしていました。

「靴が外れてたから遅かったんだよ」なんて言い訳ひとつせず、真っ赤な頬で笑っていた次男。 親の私が反省している以上に、彼はこの逆境の中で、順位よりもずっと大切な「最後まで諦めない心」をゴールまで運んできたんだな、と気付かされました。

でも、やっぱりお母さんとしては…… あの日、万全の状態で走らせてあげたかった。

本当にごめんね。お母さんはとてつもなく反省しています。 もし、きみが許してくれるなら、お母さんと一緒にもう一度走って、当日の君とマラソン大会の時のタイムを競ってみるのはどうだろう。

今度は、一番履き慣れた、大好きな靴を履いて。 リベンジマッチのご褒美もたっぷり用意して、お母さんも全力で走るからね。

次男の小さな背中に、大切なことを教わった一日でした。